ＤＸ3rdのレネゲイドビーイング、大和谷けしこを妖魔夜行に持ってきた場合の設定つらつら。

こけし職人の老人が作ったこけし人形に思いが宿って生まれた妖怪。

老夫婦には息子夫婦と孫娘がいたが事故で息子夫婦が死んでしまう。残された幼い孫娘を夫妻は大切に育てていた。
夫妻は自分の娘を育てる時にも聞かせていた子守唄を歌い聞かせ、簡単な遊具を作って与え、愛情の全てを孫娘に注いでいた。
しかし孫娘は外に遊びに行ったある日、誤って川に転落し行方不明。遺体はついに見つかることがなかった。
夫妻は嘆き悲しみ、妻は寝込んでしまう。
やがて老職人は、孫娘を模した特別な一体を作ることにした。孫がもう少し大きくなったら着せようと思っていた、赤い着物を纏わせて。

妻にも先立たれた老人はこけしを失った孫娘のように思い愛情を注日ながら、繰り返す。

「ここがお前の家だ。例え遊びに行っても、お前は必ず、家に帰ってくるんだよ」

老人の思いはやがて対象のこけしを核として妖怪を生み出した。老人の記憶に残る孫娘の年頃の、少女の姿をした妖怪を。
老人は、残されたわずかな生を少女と暮らした。少女は老人が歌い聞かせる数少ない子守唄を好み、自らも歌を歌うようになった。
そして老人もまた、寿命で静かに息を引き取った。

その後こけしは別の人の手に渡ることになる。
一方、意思を持つこけしは言い聞かされていた「必ず家に帰っておいで」という老人の言葉を守り、持ち出されても持ち主の元に帰るようになっていた。
そのことに気付いた持ち主は「捨てても戻ってくる人形」としてこけしを気味悪がった。人の手を渡る内に愛情だけを注がれた人形に込められた念が、少しずつ変異していく。
戻ってくる特性に気付かぬ者は「愛らしい人形」として、気付いた者は「捨てても戻ってくる気味が悪い人形」として、こけしを見るようになる。

今日もこけし人形は家主を見守っている。時折少女の姿で外の世界をうろつきながら。

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背景から出てきた能力、特徴、設定もろもろ

・こけしに込められた職人の孫を思う想いから妖怪。老職人のことを「お父さん」と呼んで慕っている。
・歌を聴いて育ち、歌が得意。歌声が武器になる。
・異なる思いを込められたことで姿を変える能力を得た。
・お菓子が好き。お絵かきも好き。
・本体のこけしが破壊されると弱体化、あるいは消滅する。（弱点）
・家（けしこがその時家だと認識している場所）に戻れないと弱る。（弱点）
・お父さんの孫が川に流されて死んだことを繰り返し聞いていたので川が苦手。（弱点）
・家族は仲良くするものだと思っている。ぎすぎすした空気は苦手（弱点）
（弱点は上にいくほど重度）


どこまで妖魔夜行で再現できるか知らないまま好き勝手言ってるよ！